君が涙を流すなら

KAT-TUNと7 MEN 侍とか

きみはどこへ行くのだろう -Endless SHOCK Eternalを見て

Endless SHOCK Eternalの配信公演を見ました。
2月のSHOCKを出来心で見に行って、そこから坂を転げ落ちるように上田担になって、初めてオンタイムで見るKAT-TUN3人ではない自担の現場でした。
時勢的になかなか大阪まで行きづらい身だったので、配信で拝見できるというのは大変ありがたい極み、しかもそれが上田くんの誕生日……!!!

 

……みたいな感想を書くつもりだったのですが、Eternalという作品のストーリーにあまりに感情を持っていかれてしまっていかんともしがたくなってしまったので、いかんともしがたい気持ちを吐き出すためだけに今これを書いています。吐き出さないと死ぬから。

 

前提
※これを書いてるのはSHOCK初心者です(本公演は今年1回入れて3回くらい、Eternalは配信でしか見てないです)。
※2月のSHOCKも今回のEternalも120%タツヤ応援ポジションで見ているヲタクの妄言です。気持ち悪いです。
※考察ではなく妄言です(2度言った)。記憶がないのでおかしなところは多分私の妄想です。


1 コウイチはタツヤをどうしたかったのだろう

2月もタツヤのソロ曲がどちゃくそセクシーだった記憶はあったのですが、配信見たら記憶の10倍くらい腰振っててリアルに「ひえぇ……」て声が出ました。この演目見るためだけに劇場通った女、ニューヨークに数百人いたっしょ。

で、思い出されるのはタツヤが言っていた、「コウイチは俺の思い描いたようにはさせてくれない」的なセリフです。
いや別にセクシー腰振りソングのことを指してではないですけどね、でもやっぱ、ショーの中でも異質なタツヤのこの演目が一つの象徴なのではないかと思うのです。


思えば本編で、コウイチはタツヤに「お前をいつも挑発していたのは、お前が食らいついてくるからだ」みたいなことを言っていた記憶があります。

タツヤが望む形ではないかもしれませんが、コウイチはコウイチでタツヤにしかないものを認めて、それを荒療治で引き出そうとしていたのでしょう(荒療が行き過ぎて悲劇を生むわけですが)。

 

だってPut your hands up、コウイチには出来ないじゃん。
いや、コウイチならより上手く美しく仕上げてくるかもしれないけど、あの禍々しいまでの艶っぽさにはならないと思うんですよね。

その後のジャパネスクのやっべえ殺陣も、コウイチが二人いたってできないわけで。
コウイチは「頭に血が上ってた」的なことを言ってましたが、あんな状況になっても戦いを続けた理由のひとつに、「タツヤと戦い続けたかったから」という想いがあったのならいいなと思います。

 

それがタツヤの思い描く理想でなかったのだろうな、というのがどこまでも悲しい。

(私はあのタツヤの路線バチクソ好みなのでその点ではコウイチのプロデュース力に感謝しかないです)


2 タツヤは、カンパニーは、3年間どこへ向かっていたのだろう

Eternalでは断片的に、3年間もがき続けていたタツヤやリカ、オーナー、仲間たちの感情が描かれます。タツヤ以外だと特に印象的だったのはオーナーです。
コウイチの苦悩に一番気づいていて、それでも止められなかったことを後悔しているから、あれだけタツヤを気にかけてくれるんですよね。

カンパニーの面々も、はっきりと口にしなくてもタツヤを気にかけている様子が端々に見えてたまらない気持ちになります。
タツヤが大きな花束を持って現れたとき、そこから花を奪っていく仲間たちは、タツヤの重責を少しでも分かち合おうとしているようにも見えました。

 

いやあ、もうちょっとタツヤにわだかまりを持ってもいいわけじゃないですか。特にテラニシ。
でもそうしないのは、あのままなら遅かれ早かれカンパニーが崩壊してしまっただろうことがわかっているんだろうな。
結局あのメンバーの中でコウイチに真正面から立ち向かっていったのはタツヤだけで、だれもコウイチの狂気を止められなかったという意味では皆、共犯者なのかもしれない(すげえ責任転嫁だな)


皮肉にも、コウイチの死がカンパニーを再び結びつけることになったのだと思うと胸が苦しくなります。

 

3 タツヤはこれからどこへ向かうのだろう

物語の終盤は、3年経ってタツヤがようやくコウイチの墓参りに来るシーンです。カンパニーの中心に立って、コウイチの大変さや思いがわかるようになったと彼は言います。ようやくコウイチに顔向けできるようになったからここに来たのだと。

 

けれど、何をもって彼が「コウイチの墓参りに行ける」と判断したのか、具体的なターニングポイントは物語の中であまりはっきりしていなかったように思います(私が読み取れなかったのか? あまり自信ないですが)。

ずっと罪を背負い続けていかないといけない、と物語の中盤で苦しそうに言っていた彼が、憑き物が落ちたような顔をしていたのがむしろ、私には少しだけ心配に思えました。
いったい彼は何を吹っ切ってしまったんだろう。

 

3年後のタツヤは、3年前、どんな手段を使ってでも立ちたかった舞台の真ん中に立っています。きっと堂々と、誰よりも気高い姿で。

でも、それが自分の実力だけで手に入れたものではないということを、他ならぬ彼が一番自覚していることでしょう。コウイチが生きていたら、きっと立つはずのなかった場所なのだから。

 

決して消えない痛みを抱えながら、そこに立ち続けなければならないという責任感でもって仲間たちの真ん中に立ち続けるのか。それとも、別の道に目を向けるのか。3年経った彼にはあのときにはなかった可能性が開けていると私は思います。

だから、次は自分の思い描く世界を実現することだけを考えて未来を選択してほしい。

 

でも、そうできないところこそが、タツヤの人としての魅力なんだろうなぁ。
だって、タツヤは一人だけ、コウイチのこと見えてたんだもの。
(あのシーン、タツヤはコウイチを見つけるけど、コウイチの視線はタツヤと合わないのが最後までコウイチとタツヤだなと感じました)

永遠に消えぬ彼の存在がこれからもタツヤを苦しめ、輝かせていくのでしょう。まるで呪いみたいなEternalだ。そんなことを思いながら、カーテンコールを見ていました。

 


……何が言いたいのかというと、こんなに魅力的な人間を演じられる上田くんはすごいな♡プチャヘンザッの記憶失ってるから円盤にしてくれ♡という話でした。おしまい!