君が涙を流すなら

KAT-TUNと7 MEN 侍とか

夢のゆく先へ-Endless SHOCK Eternal 2021版を見て

先日ありがたいことに2021年のEndless SHOCK Eternalを帝劇で観劇できて情緒がめちゃめちゃになったので心の叫びです。
自分で書いててほんと気持ち悪いなって思ったんですけどいろいろ無理なんでもう助けて下さい。

前提

※Endless SHOCK初心者ですがうっかり映画を7回見に行って当日も日比谷で映画を見た上で行きました。観劇前にすでに情緒がめちゃめちゃ。
※Eternalは去年配信で一度見たきりです。
タツヤ担です。

去年Endless SHOCK(本編)を見て以来の帝劇でした。
一人で無言で行って一人で帰ってきました。
このご時世だから寂しいな……と思ったのですがよくよく考えたら去年だって一人で行って一人で帰ってきたわ……(同担の友達がいない)

配信の時同様、オケピではなく舞台の奥、上の方にオーケストラがいる構成です。
SHOCK本編のラスト、大桜のシーンからつながるようなオープニングに。ちょうど映画を見たあとで来たので鳥肌が立つかと思いました。

……みたいなレポを書こうと思ったんですけど何かもう思考がぐっちゃんぐっちゃんなので、去年行ったときに感じた疑問を振り返りつつ思い返していきます。

きみはどこへ行くのだろう -Endless SHOCK Eternalを見て - 君が涙を流すなら

(改めて読み返したら自分が完全にタツヤに肩入れしまくってて笑った)


1 コウイチはタツヤをどうしたかったのだろう
  っていうかタツヤはどんなショーをしたかったんだろう

何となくタツヤはコウイチみたいな華やかなレビューが好きなのかなと思っていたんですが、冒頭のNEW HORIZONでコウイチが「振り付けがガラじゃないってタツヤともめた」みたいなことを言っていて己の勘違いに気づきました。
そう思うと、タツヤが好きな感じのショーってやっぱりPut Your Hands Upみたいな感じなのかなぁ……わかる、爆裂に似合うもんね……
Higherもわりとゴリゴリのロックテイストの格好してるもんね……

ていうか今年のEternalのPut Your Hands Upヤバすぎません!?
いや去年だってめちゃめちゃヤバかったんですけど今年は輪をかけてましたよね……はあ……
歌声は元々どエロい(語彙を選べない)んですけどますますどエロく、今年はラップ部分も相当こなれていて、よりいっそう「タツヤにしか出来ない」ステージになっていたように感じました。歌うときの甘い声とラップの野太い声のギャップがたまらない……鼓膜への暴力だよあんなの……
パフォーマンスももうやりたい放題で……股ぐらにがっつり手を置いて腰振りまくるし寝転がって肘ついて歌うし(涅槃図だった)ステージのきわきわでしゃがみこんで歌うし(ジョイトイだった)何かもう混乱して正直そのあとのソリタリしばらく記憶ない。もういやだあの男。

……話が逸れました。
タツヤの台詞で「コウイチは俺のやりたいようにやらせてくれない」という台詞も、そう思うとコウイチが得意とするような華やかなレビューを指しているように読み取れます。

でもさあ、そうなのかなあって疑いたくなるくらい、NEW HORIZONもオンでのステージでも、タツヤのダンスは冴え渡っていたじゃあないですか。
Put Your Hands Upで好き放題やっているタツヤも勿論魅力的なんですが、群舞の中のタツヤの輝きもまた好きなんですよね。
揃えるべきところは揃えつつ、でもあしらいにタツヤの個性を感じるダンス。この人がカンパニーの中で座長に次ぐ地位を与えられている理由がはっきりわかるじゃないですか。コウイチとは明らかに違う個性の華を持っている男なんですよ。
本人の本意でないにも関わらずあの素晴らしいパフォーマンスをしていたのだとしたら、そりゃあ「俺は完璧にやってきた!」って憤りたくもなるわな。わかる!!!(※このブログはタツヤ担が書いています)

口で言うほど、タツヤは「ガラじゃない」って嫌がってたわけでもないんじゃないかなぁって、そう私は願ってしまいます。
千秋楽の語のバックステージで「俺たちがめざしているのは華やかなステージだろ」と言っていたタツヤも、白いハットでNew York Dreamを踊っていたタツヤも、どれも私は好きだから。
そういうところをコウイチだってわかっていたから、嫌がるタツヤを自分のすぐ横に置き続けていたんだといいな。そんな風に思いました。

 

2 タツヤは、カンパニーは、3年間どこへ向かっていたのだろう

冒頭の屋上のシーンがとても好きです。
まず出てきた瞬間3年後のタツヤがかっこよすぎて死ぬんですが(今年のタツヤの髪型ヤバくないですか!?見るたびに爆発してるんですけど!!)、カンパニーの仲間たちの、寂しさもありながら前を向いていこうとするところが表われていて、それを見守るコウイチの姿が愛しくも切ない。
みんなあの頃と同じ、明るい色の服を纏う中で、タツヤだけが3年前と違う黒いジャケットを着ていたのが印象的でした。まるで喪に服しているみたいで。

配信の時はタツヤに必死で全然見られていなかったまわりの人たちの様子が、今回はようやく(前回よりは)見られたような気がします。
印象的だったのは、3年経っても屋上に立ってコウイチを思っているリカの姿でした。そこに大きな寂しさはありながら、でも後ろ向きではないところに彼女の強さを感じます。
正直タツヤ推しとしては本編のリカの察しなさにはたまに「正気か……!?」となることもあったのですが(※言いがかりですよ)、3年間を経たリカの姿にはぐっとくるものがありました。

そのほかのメンバーの当時の心境も垣間見ることができるのがEternalのいいところですよね。
個人的にはやっぱテラニシがよくって……マジでタツヤを恨んでも致し方ないポジションだと思うんですが、未だ彼はあの事件のことを悔やんでいて(いや悪いのタツヤだよほんとに)、それでも同じ舞台に立ち続けているんですよね。
冒頭の白いスーツの時、泣きそうな演技をしていたテラニシが印象的でした。そういうこまかな演技を積み重ねた上での、Japanesqueを振り返ったテラニシとタツヤの独白が本当に胸を打ちます。パンフレットで光一さんがあのシーンに最初テラニシの台詞はなかった(あとで追加した)的なことを言ってらして、そうなったのは寺西くんの演技の良さがあってこそなんだろうなと思いました。ていうかテラニシがよすぎて正直ソリタリとHigherはずっとテラニシ見てた(Higher、タツヤがいるとどうしてもタツヤ見ちゃうんだけど、Eternalはタツヤが途中ではけるので心置きなくテラニシ見れました)

いやあ、今回のEternalのパンフ、めちゃめちゃよかったんですよ。
コウイチやタツヤ、リカだけじゃなく、他の登場人物たちについても光一さんと演者それぞれのコメントが載っていて「なるほど……!」となる面がたくさんありました。個人的にはタイガ・ミナト・ショウ3人の、同じようで少しずつ違う立ち位置が興味深かったです。
もちろん、「見た我々がどう捉えたか」がいちばん大事なんだとは思いますが(パンフ来る前に舞台を見たので、先入観持たずに見れたのはよかったです)、設定資料集大好きオタクとしてはやっぱり嬉しいですよね。まだ買ってない人絶対買った方がいい。

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3 タツヤはこれからどこへ向かうのだろう

去年Eternalを見たとき、3年経ったタツヤがいったいどういう心境の変化で「コウイチに会いに行ける」と思ったのか、ちっとも読み取れなかったのがすごく印象に残っています。
ある意味その答えを探しに今年のEternalを見にいったところはあるのですが(嘘だよ本当はPut Your Hands Upが一番見たかったんだよ)、今回見ても、やっぱり明確なターニングポイントは見つけられなかったように思いました。

でも、現実って、そんなにわかりやすいターニングポイントがないことの方が多いんですよね。
3年間、悩んだり苦しんだりしながら仲間と築いてきた日々の蓄積が、少しずつ少しずつタツヤの心を変えていったのかなって、改めてEternalを見たらそんな風に思えました。

冒頭、屋上で仲間たちに前向きな言葉を放っていたタツヤが、中盤ではオーナーに決して消えぬ悔恨を吐露します。自分の罪を、「生きていくためにも忘れてはいけないと思っている」とタツヤが言っていたのが印象的でした。
その言葉の通り、タツヤはこれからも、あの事件を忘れることなく生きていくのでしょう。何度でも後悔をして、変えられない過去に絶望しながら、それでも、仲間たちと舞台に立ち続けることをタツヤは選んだのだと、あのラストを見て少し腑に落ちた気がします。

今の彼らは、オーナーの劇場でいったいどんなショーをつくっているんだろう。
それが見られる世界にいないことがたまらなく悔しいです。きっと、今の彼らがつくるショーは、コウイチがつくったものよりも、コウイチが死んですぐタツヤがつくったものよりも、私好みのもののような気がしてならないから。


でもこの世界に帰ってきたらKAT-TUNの3/10発売最新シングルRoarの期間限定盤2に入る上田くんのソロ曲のPVが短ランスタイルのヤンキー姿であることが発覚してずっと気が狂いそうなのでやっぱりこっちの世界でよかったです♡全人類買え♡

KAT-TUN/Roar [CD+歌詞フォト・ブックレット]<期間限定盤2>